冬の午後、公園を歩いていると、
子どもの影がすーっと地面に長く伸びていることに気づきます。
「どうして冬は影が長いの?」
影は、光がつくる“もうひとつの形”。
冬の影を観察することは、
太陽の動きや季節の変化を知る、とても良い理科の学びになります。
今日は、親子で楽しめる
「冬の影が長くなる理由」 をやさしく紹介します。
① 冬は、太陽が“低い場所”を通る

影の長さを決めるのは 太陽の高さ。
夏の太陽は、空の高いところを通りますが、
冬の太陽は、空の“低い位置”をゆっくり移動します。
これは、地球の傾き(23.4°)と太陽の当たり方によるものです。
🔹ポイント
太陽が高い → 光が真上から → 影は短い
太陽が低い → 光が斜めから → 影は長い
つまり、冬は太陽が低い角度から照らすため、
影が地面に遠くまで伸びるのです。
② 影は“光の方向”を教えてくれる

影は、光がどこから来ているかをそのまま映し出します。
冬は太陽の位置が低いので、
光は斜めに差し込み、影が長〜く伸びます。
影は、太陽の“通り道”を教えてくれる地図のようなもの。
子どもにとって影は遊びの一部ですが、
その裏には “地球と太陽の理科” が隠れています。
③ 親子でできる「冬の影観察」

身近な場所で簡単にできる観察を紹介します。
紙とペンがあれば十分です。
🔸やってみよう①:午前・午後の影を比べる
朝10時の影
昼12時の影
午後3時の影
写真に撮って比べると、影の向きと長さが一目でわかります。
🔸やってみよう②:夏の影と比べる
スマホのアルバムにある“夏の公園写真”を探してみてください。
影が短いことに驚くはずです。
🔸やってみよう③:影の形をなぞる
地面に映った影の輪郭をチョークでなぞる
30分後、もう一度なぞる
→ 影が動く=太陽が動いていることが体感できる
“見えない太陽の動き”を、影が教えてくれる瞬間です。
④ 冬の影は、季節を感じる「自然の時計」

影には、季節の変化がそのまま映し出されています。
夏は短い
秋から少しずつ伸び
冬にいちばん長くなる
これは、地球が太陽のまわりを一年かけてまわる中で、
太陽の角度が変わるためです。
冬の影を見ると、
「地球は今、冬の場所にいるんだ」と感じられる。
影は、教科書よりもやさしく季節を教えてくれる
自然の“時計” なのです。
まとめ
冬の影が長くなるのは、
太陽が低い場所を通るから。
でも、それだけではありません。
影を観察することは、
太陽の光を感じること、
季節の移り変わりを知ること、
そして “世界のつくり” を知ることにつながっています。
影を見つけたら、ちょっとだけ立ち止まってみてください。
冬の光の中に、小さな理科がひそんでいます。
冬の日差しと長い影。
そのどちらも、季節からのやさしい学びの贈りものです。
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