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世界の絵本を旅しよう——国が変われば物語も変わる

絵本には、その国の“こころ”がそっと入っています。

どんな主人公がいて、
どんな言葉で語られ、
どんな冒険が描かれるか。

それらは国によって少しずつ違い、
まるでその国を旅しているかのように、
ひとつの絵本から世界がひらいていきます。

今日は、
世界の絵本を旅するように楽しめる物語 を紹介します。
読みながら、
「この国はこんなことを大事にしているんだ」
という、小さな発見も見つかるはずです。


① アメリカ

『かいじゅうたちのいるところ』

Where the Wild Things Are / Maurice Sendak

アメリカの絵本は、
“自分の気持ちに向き合う”物語が多い のが特徴。

怒り、寂しさ、想像の世界。
一見ワイルドなのに、
最後にかならず「帰る場所」がある優しさがある。

自分の感情を持ったまま、大人になっていい。

そんなメッセージが見えてくる一冊です。


② スイス

『にじいろのさかな』

The Rainbow Fish / Marcus Pfister

スイスからは、
美しさと分け合う心 を描く物語。

きらきら光るうろこは“特別なもの”。
でも、それを誰かと分けあうと世界が広がる。

北欧に近い価値観で、
「一緒にいることのあたたかさ」を静かに伝えます。


③ フィンランド

『ムーミン谷の絵本』

フィンランドの絵本は、
自然・静けさ・哲学 がテーマになることが多い。

森の中で聞こえる音、
霧の向こう側にある気配、
ゆっくり動く時間。

物語というより、“空気”を味わうような一冊です。


④ ドイツ

『リンドバーグ 空飛ぶネズミの大冒険』

Torben Kuhlmann

ドイツは 緻密さ × 冒険心 の文化が色濃く出る国。

細かく描きこまれたイラスト、
工夫し続ける主人公、
失敗してもあきらめない姿。

努力と工夫は、物語を前に進める力。

そんな“生きるヒント”をそっと感じられます。


⑤ 日本

『ぐりとぐら』

中川李枝子 / 大村百合子

日本の絵本は、
ていねい・やさしさ・安心 が中心にある。

おいしいものを作る
友だちと協力する
みんなで楽しむ

派手な冒険は少ないけれど、
その分、心の中に静かに残る“あたたかさ”がある物語です。


⑥ イタリア

『アンジェロ』

Quentin Blake

イタリアらしい、
人間のあたたかさと感情の豊かさが溢れる絵本。

助ける・守る・一緒に生きる。
ヨーロッパの絵本の中でも、
とくに“人と人とのつながり”が強く描かれます。


絵本を通して見える「世界のちがい」

絵本を比べてみると、
その国が
子どもに何を伝えたいと思っているか が見えてきます。

  • アメリカ → 自分の気持ちと向き合う力

  • スイス → 分け合う心

  • フィンランド → 自然と哲学

  • ドイツ → 努力・工夫・冒険

  • 日本 → 協力・やさしさ・安心

  • イタリア → 人の温かさと感情

物語は、その国の価値観そのもの。
だからこそ、絵本を読むことは
“世界を知る最初の旅” でもあるのです。


まとめ

絵本は、小さなページに
その国の文化や感性がぎゅっと詰まっています。

読むたびに、
違う国の風がふわっと吹いたり、
知らなかった価値観に出会えたり、
子どもの世界が少し広がったり。

絵本の旅は、家にいながらできる「世界旅行」。

今度の読み聞かせに、
いつもと違う国の絵本を
そっと混ぜてみてはいかがでしょうか。


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